【エジプト】「アルジェリアの二の舞」の懸念浮上 大量の武器も流入か[13/07/10]

始まったアルジェリアの二の舞いになるのではないかとの懸念が上がっている。
アルジェリアは62年にフランスから独立。社会主義政党の独裁が続いたが91年12月、複数政党制による初の総選挙でイスラム原理主義の
イスラム救国戦線(FIS)が圧勝した。しかし、同党が政権に就く前に世俗主義の軍がクーデターを起こし、非合法化されたFISは武装闘争を始めた。内戦は約10年間続き、10万人以上が死亡した。
初の民主的選挙でイスラム政党が圧勝した後に軍が介入するという経過は、エジプトと酷似する。エジプトは2011年に民主化要求運動「アラブの春」
で、ムバラク独裁政権が崩壊。12年の人民議会(国会)選挙と大統領選挙ではムスリム同胞団が連勝し、同胞団政権が1年間続いた。
同胞団はテロなど過激路線を否定する穏健な組織だったが、8日には軍・治安部隊との衝突で少なくとも51人が死亡。同胞団内部で強硬派の主張が
通りやすい状況にある。革命後の治安の混乱や、隣国リビアの内戦後に大量の武器が流入し、武装化も容易になっている可能性がある。
ソース:毎日.jp http://mainichi.jp/select/news/20130711k0000m030093000c.html