【ドイツ】男性&女性用ソーセージに抗議 ラベルに写る男女の写真が性差別的?[13/07/11]
http://www.narinari.com/Nd/20130722253.html
先日、ドイツで発売されたソーセージの新商品が物議を醸している。
そのソーセージが“性差別的”として、ある女性ジャーナリストが問題視。
これがメディアで取り上げられ、ちょっとした話題を呼んでいるようだ。
独ニュースサイトのザ・ローカルや英紙デイリー・メールによると、問題のソーセージを
売り出したのは独大手スーパーのEDEKA。
同社は先日、グループ食肉部門のRasting社がバーベキューシーズンに合わせて開発した
という、ソーセージの新商品2種類を発売した。
1つは太くて強いスパイスを効かせた1本100グラムのソーセージ、5本入りで
2.99ユーロ(約390円)のパック。
もう1つは、1本50グラムと細く、食べやすいサイズにした5本入り1.99ユーロ
(約260円)のパックだ。
一見、ただのソーセージの新商品なのだが、問題は2つのコンセプトにある。
大きいソーセージのパックには、魅惑的なドレスを着た女性が写るラベルが貼られ、
“男性用”と銘打たれて販売されており、細い方には筋骨隆々な上半身裸の男性の写真を
ラベルに使って“女性用”として販売。
EDEKAでは、食欲旺盛な男性には「心から楽しんで」大きなソーセージを食べてもらい、
同時にスリムなスタイルを望みがちな女性も一緒に食べて「喜んで欲しい」と、
それぞれの需要に合わせた“男性用”“女性用”を考え、発売したと説明している。
このソーセージに「耐えられない」と怒りを見せたのが、“フェミニストジャーナリスト”
として活動しているスーザン・エンツさん。
彼女は商品を見たとき、ほとんどの消費者が「冗談と捉えて反応する」のは理解したそうだが、
商品名やラベルの表現方法などが、一般的な性差イメージを面白おかしく利用した
“性差別的”なやり方だと、EDEKA社の姿勢に疑問を感じたという。
そこでEDEKA社幹部に直接疑問を訴える手紙を出し、
「市民の認識に影響を及ぼす、男女平等概念の邪魔になるもの」と主張したという
エンツさん。ザ・ローカルの取材に対し、彼女は同性である自分のパートナーとも考えを
共にしたと明かし、自分たちのような意見があることも「伝えたかった」として
見解を求める行動に出たと説明している。
エンツさんによれば、EDEKA幹部から返事は返ってきたものの、商品のコンセプトや
素材の違いについて説明があっただけで、彼女が訴えた男女平等に関する見解については
「言及を拒んでいた」そうだ。
今回「日常的に性差別について話すのは重要」として行動したと話すエンツさん。
それに対し、例えばある政治学者は「マスタードにも男女、子ども用としたものがよくある」
と話すなど、エンツさんの過敏とも取れる行動に疑問を呈す声はもちろんある。
とにもかくにも、今回はコンセプトばかりが注目されたこの新商品。今度は味のほうで
話題になってもらいたいところだ。
-以上です-
EDEKA http://www.edeka.de/EDEKA/de/edeka_zentrale/homepage.jsp