日本人はどうして「日本はダメだ」と言うのか? 中国人が不思議がってる
と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。以下はその内容。
文化大革命の時代、たぶん1975年頃だったと思うが、当時の中国代表卓球選手、荘則棟(ジュアン・
ザードン)のスピーチ資料を目にした。その資料によると、荘則棟は日本で開催された試合に参加し、
高橋さんという日本人選手と仲良くなった。荘選手は高橋選手に「社会主義体制下でスポーツができる
われわれはとても幸せだ」と話し、中国の素晴らしさを力説した。すると高橋選手は「日本はダメだな」
と一言。荘選手は高橋選手のような人が日本はダメだというのだから、そうなのだろうと考えたという。
何日か前に、私は日本の新井一二三という女性作家へのインタビュー記事を読んだ。そのなかで新井氏は
「日本はダメだ」という言葉は使わないものの、そのように受け取れる発言をしていた。私は別に日本が
良いとかダメだとかにこだわるつもりはない。ただ、高橋選手や新井氏が中国人の前で日本がダメだと
いうような発言をしたことに注目している。
日本人が話す「日本はダメだ」と中国人が話す「日本はダメだ」には大きな違いがあると私は思う。
「日本はダメだ」と言った日本人の心の中には「将来の日本は今よりもっと良くなってほしい」という
願いや希望が存在しているからだ。
尖閣諸島問題で日中関係が悪化したことから、中国の大手メディアは日本の研究者や野党を次々と訪問。
彼ら全員が日本政府のやり方を批判していたため、中国メディアは「日本人自身が批判しているのだから、
日本政府は間違っている」という理屈を披露した。これはあくまでも「希望的観測」にすぎず、あまりにも
短絡的な思考だが、ニュース報道でよく見かける切り口でもある。(翻訳・編集/本郷)
ソース レコードチャイナ 2013年6月9日
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=73128